Giraudさんの旅行記
テーマ:世界遺産・遺跡・秘境
旅行記タイトル:トレドの大聖堂とシナゴーグ跡
旅行期間:2006/12/〜2006/12/

旅行記の内容:おもにマドリードからの日帰りで、スペインの街を旅してきました。
初日は「もしマドリードに滞在して、一日しか時間がなければここを見るべし」と言われるトレドへ。
複雑な歴史をもつスペインの古都だけあって、キリスト教だけでなく、イスラム教やユダヤ教の文化遺産も残っていて、見応え充分の街でした。
写真:おもにマドリードからの日帰りで、スペインの街を旅してきました。
初日は「もしマドリードに滞在して、一日しか時間がなければここを見るべし」と言われるトレドへ。
複雑な歴史をもつスペインの古都だけあって、キリスト教だけでなく、イスラム教やユダヤ教の文化遺産も残っていて、見応え充分の街でした。
AVE(スペイン新幹線)トレド線。
マドリード・アトーチャ駅9:20発に乗りました。

スペイン国鉄トレド駅。
定刻通り、たった30分で到着。
駅舎は最近新築されたものらしいですが、外観も内部もムデハル様式(イスラム風建築)でかっこいい。

トレド駅の外観。

タホ川に架かるアルカンタラ橋。
ここには古代ローマ時代から橋があったそうです。
向こうにトレドのアルカサル(城館)が見えています。
駅から徒歩10分位の距離。
なお、アルカンタラ=アラブ語で橋、らしい。

トレドの大聖堂、大時計の門。
大聖堂の門のうち、最古のもの。
ここは関係者用で観光客は通れず。

獅子の門。
手前の門柱の獅子像から、この名がついたとか。

この三頭身のかわいい獅子が名前の由来・・・

トレド大聖堂の内部。
13世紀に建造された、スペイン・カトリックの総本山。
細い棒を束ねたような柱は、フランス・ゴシック様式の特徴です。

天井の明かり取りの穴。
祭壇を照らすため、18世紀に開けられました。
彫刻に縁取られ、内側にはフレスコ画が描かれていて、すごい凝ってます。

明かりに照らされる、祭壇裏のバロック様式の彫刻。
光を透す隙間が開けられているため、トランスパレンテ(=真空)と呼ばれています。

トレド大聖堂の聖歌隊席。
年季のある木彫りの椅子だけでなく、周囲の大理石の彫刻や円柱も立派です。

ひとつひとつの椅子の背に、中世の城攻めの場面が彫刻されていて、見飽きませんでした。
あと、こういう聖歌隊席の座るところは、折り畳み式になっているものだと初めて知りました。
(いままで「座りにくそうだなあ」と思っていたのは、折り畳んだ状態を見ていたのでした。
)

トレド大聖堂の回廊。
側面の壁には宗教画が描かれています。

トレド大聖堂の礼拝堂のひとつ。

回廊から見上げる大聖堂の塔。

サン・ロマン教会。
西ゴート王国時代にはキリスト教会で、イスラム時代にはモスクになり、レコンキスタ(国土回復運動)後に再び教会になったという、複雑な(しかしスペインではよくある)歴史をもった建物。

サン・ロマン教会の内部。
馬蹄型のアーチやアラビア文字の装飾などに、モスク時代の名残が残っています。

サン・ロマン教会の塔からの眺め。
高い塔ではないので、眺めもそれほどでは・・・

中世の街並が残るトレドの路地。
人通りがほとんどなく、首絞め強盗に襲われたらどうしようと不安になりました。

行き止まりのように見えて、実は折れ曲がって先へ続いている観光客泣かせの道。
日本の城下町にもありますが、敵に攻められたときのためにわざと迷いやすくしてあるのでしょう。

トランシト・シナゴーグ(ユダヤ教礼拝堂)。
中世トレドのユダヤ人街だったところにあり、14世紀に、カスティーリャ王国の財務大臣をしていたユダヤ教徒が建築させたもの。
現在はセファルディ(スペイン系ユダヤ人)博物館になっています。

トランシト・シナゴーグの内部。
レコンキスタ後のキリスト教時代の建築なのですが、イスラムの影響が濃いムデハル様式。

トランシト・シナゴーグの祭壇。
鍾乳石飾りや文字装飾がモスク風です。
(文字はヘブライ語)

トランシト・シナゴーグの天井。
格子天井もムデハル様式の特徴のひとつ。

セファルディ博物館の展示、中世トレドの鳥瞰模型。
左側(西側)が、トレンシト・シナゴーグやサンタ・マリア・ラ・ブランカ教会のある、かつてのユダヤ人街。

セファルディ博物館の地下。
古い時代の住居跡が発掘されたらしい。
さすが古都。

セファルディ博物館にあった、ユダヤ教徒の食卓。
といっても、普通と変わらない気もしますが・・・
(パンがベーグルになっているだけ?)

トランシト・シナゴーグ前の公園からの眺め。
タホ川の両岸は断崖絶壁で、トレドが天然の要塞だったということがわかります。

遠くにサン・マルティン橋が見えます。
中世のトレドには、こことアルカンタラ橋しか、タホ川に架かる橋はありませんでした。

サンタ・マリア・デ・ブランカ(白の聖母マリア教会)。
もとは11世紀に建てられたシナゴーグで、1492年のユダヤ人追放令の後に教会に転用されました。

サンタ・マリア・デ・ブランカの内部。
イスラム職人が建築したムデハル様式。
ここは、キリスト教徒によるユダヤ人虐殺の舞台になったという暗い過去があります。

サンタ・マリア・デ・ブランカの馬蹄型アーチの列柱。

サン・フアン・デ・レイエス教会。
スペイン全土の領土回復を完成させたイサベル女王が建立。
ゴシック(キリスト教)とムデハル(イスラム教)の融合した建築スタイルは、女王の名をとってイサベル様式と呼ばれます。

サン・フアン・デ・レイエスの外壁に飾られた鎖。
イスラム時代に囚人だったキリスト教徒が、解放後に足枷として使われていたのを奉納したもの。

サン・フアン・デ・レイエスの回廊。

サン・フアン・デ・レイエスの回廊の中庭。
オレンジの木が植えてあるのがスペインならでは。

サン・フアン・デ・レイエスの回廊の上階。
天井はムデハル様式の格子天井です。

サン・マルティン橋の対岸から。

サント・トメ教会。
トレドゆかりの画家、エル・グレコの作品『オルガス伯の埋葬』があります。

サント・トメ通り。
帰りにわかったのですが、トレドのメインストリートらしく、飲食店や土産物屋が多い。
ここを中心に歩いていれば、迷いにくいし、人通りも多いので(スリは別として)安心でしょう。

トレドは昔から刀剣など鉄製品の産地だったそうで、現在でも武器屋風のみやげ物屋が多い。

再び大聖堂の前へ。
ビサグラ門やクリスト・デ・ラ・ルスにも行きたかったけど、足が疲れてしまったので断念しました。
トレドは半日で回れる小さな街ですが、見所をすべて観ようと思ったら、二日は必要だと思います。
(美術館なんかもほとんど見れませんでしたし・・・)

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